「首や肩がこる」「頭痛が増えた」「姿勢が悪くなった気がする」…それ、スマホ首(ストレートネック)かもしれません。 スマホやPCを下向きで見続ける姿勢が続くと、首に負担が集中し、慢性的な不調の原因になります。
スマホ首(ストレートネック)とは?
首の骨(頸椎)は本来、前方へゆるやかなカーブ(生理的前弯)を持ち、頭の重さ(約4〜6kg)を効率よく支えています。 ところが、下を向いた姿勢が長時間続くと、このカーブが失われ、首がまっすぐ(あるいは前に突き出た状態)になりやすくなります。 これが「スマホ首(ストレートネック)」です。
主な原因
- スマートフォンを下向きで長時間操作
- パソコン作業中の前かがみ姿勢
- 机・椅子・モニター位置が合っていない
- 運動不足による首・背中の筋力低下
- 猫背・巻き肩などの姿勢不良
特にスマホは、画面が低い位置になりやすく、無意識に首へ負担がかかります。
よくある症状
- 首・肩のこり、重だるさ
- 頭痛、眼精疲労
- 首を動かすと痛い/動かしにくい
- 手のしびれ(重症例)
- めまい、吐き気、自律神経の乱れを感じる
放置すると慢性化し、頸椎症など別のトラブルにつながることもあります。
簡単セルフチェック(壁チェック)
- かかと・お尻・背中を壁につけて立ちます
- 力を抜いた状態で、後頭部が自然に壁につくか確認します
後頭部が壁につかない場合、スマホ首の可能性があります。
今日からできる予防・改善策
① スマホの持ち方を見直す
- スマホを目の高さまで持ち上げる
- 顎を軽く引き、首だけでなく目線を動かす意識を
② デスクワーク姿勢のコツ
- モニターの上端が目の高さに近い位置
- 背もたれに深く座り、骨盤を立てる
- 30〜60分に1回は立って軽く動く
③ かんたんストレッチ(痛みのない範囲で)
- 肩をすくめてストンと落とす(10回)
- 胸を開くように両腕を後ろへ引く(10秒×3回)
- 首を左右にゆっくり倒す(各10秒)
④ 枕・寝姿勢の見直し
- 高すぎる枕は避ける(首が前に曲がりやすい)
- 仰向けで首のカーブを支える形が理想
受診の目安
次のような場合は、医療機関での評価をおすすめします。
- 痛みが数週間以上続く
- しびれ・力が入りにくいなどの神経症状がある
- 頭痛やめまいが頻発する
- 日常生活(仕事・家事)に支障が出ている
まとめ
スマホ首は、生活習慣(姿勢)による影響が大きい状態です。 まずはスマホの目線を上げること、そしてこまめに姿勢をリセットすることが改善の第一歩です。
首・肩こり、頭痛、しびれが続く方へ
症状が長引く場合は、原因がスマホ首以外のこともあります。お気軽にご相談ください。


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