なぜ「高脂血症(脂質異常症)」の治療が必要なのか?

「健康診断でコレステロールが高い」と言われても、自覚症状がないと放置しがちです。しかし、高脂血症(脂質異常症)は動脈硬化を進行させる“沈黙の疾患”です。気づかぬうちに、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まっていきます。
■ データが示すリスクの高さ
- LDL(悪玉)コレステロールが160mg/dL以上の方は、100mg/dL未満の方に比べて心筋梗塞リスクが約2倍に
- HDL(善玉)コレステロールが40mg/dL未満の方もリスク上昇
国内外の疫学調査(Framingham Study、Suitaスコアなど)でも、血中脂質値と心血管疾患リスクの強い関連性が示されています。
■ 動脈硬化のメカニズム
悪玉コレステロールが血管壁にたまり、炎症を起こしてプラークを形成。これが徐々に血管を狭く硬くし、最終的に詰まることで心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
■ 治療の効果は実証されています
- スタチン治療により、LDLを1mmol/L下げると心血管イベントを約22%減少
- HDLを10mg/dL増加させると、冠動脈疾患リスクが25%減少(観察研究)
これらは薬物治療だけでなく、生活習慣の改善(食事、運動、禁煙など)との組み合わせでさらに効果が高まります。
■ 神代医院の対応
当院では、血液検査結果に加え、Suitaスコアなど冠動脈リスクスコアも参考にしながら、患者様ごとに最適な治療方針を立てています。
「いつから薬を始めるべき?」「生活改善だけで大丈夫?」といったご相談にも丁寧にお答えしています。
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