
👩⚕️ 子宮頸がんを防ぐために ~HPVワクチン接種のご案内~
子宮頸がんは、20代から増え始め、30代〜40代の女性に多くみられるがんです。
しかしこのがんは、原因の多くが「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスの感染によるものであり、ワクチンによって予防できる数少ないがんの一つです。
💡 HPVワクチンとは?
HPVワクチンは、HPVウイルスの感染を防ぐことで、子宮頸がんの発症リスクを大幅に減らすことができます。
特に、感染前の10代での接種が最も効果的とされており、定期接種の対象年齢は小学6年生から高校1年生相当の女子です。
✅ ワクチンの効果と安全性
- 子宮頸がんの原因となるHPVの約70~90%をカバー
- 海外を含めた多くの研究で高い予防効果と安全性が確認されています
- 日本でも積極的接種が再び推奨されるようになりました
👧 接種の対象と時期
- 小学6年生〜高校1年生相当の女子(定期接種・公費負担)
- 過去に接種機会を逃した方(キャッチアップ接種)も対象
対象:1997~2006年度生まれの女性、公費接種は2025年3月末まで - 接種回数:3回(シルガード9の場合は2回で完了するケースもあり)
💉 当院での接種について
当院ではHPVワクチン(シルガード9・ガーダシル)の接種を行っております。
対象年齢の方、または保護者の方でご不明な点がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
完全予約制となっておりますので、事前にお電話または受付でご予約をお願いいたします。
ワクチン接種スケジュール
ワクチン名 | 対応HPV型 | 対象年齢(定期接種) | 接種回数 | 接種間隔例 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
サーバリックス(2価) | HPV16・18型 | 小学6年生〜高校1年相当の女子 | 3回 | 1回目 → 1か月後 → 6か月後 | 日本初のHPVワクチン |
ガーダシル(4価) | HPV6・11・16・18型 | 同上 | 3回 | 1回目 → 2か月後 → 6か月後 | 尖圭コンジローマ予防効果あり |
シルガード9(9価) | HPV6・11・16・18・31・33・45・52・58型 | 同上(2023年度より定期接種に追加) | 2回または3回 |
〈15歳未満〉1回目 → 6か月後(2回) 〈15歳以上〉1回目 → 2か月後 → 6か月後(3回) |
9つの型に対応、より高い予防効果 |